バリバリノキ Litsea acuminata (クスノキ科 ハマビワ属
 バリバリノキはアオカゴノキ・アオガシとも呼ばれ、千葉県以西の本州・四国・九州・琉球に分布する常緑高木。常緑広葉樹林域に生育し、斜面中部などの適潤地に生育し、伐採跡などに多いことから、二次林の構成種的な性格を持つものと思う。葉は互生であるが、枝の先端部分に集まって付くので、輪生のように見える。このような葉の付き方の樹木は枝が太く、分岐が少ないことが多いが、バリバリノキも枝は太く、あまり分岐しない。葉は細長く、長さ10-15cm、幅は15-20mm。表面は無毛、裏面は灰白色でわずかに毛がある。葉の質は堅く、牧野によれば、和名の由来は「硬質の葉がふれあう時の音に基づくのであろう」としている(それほど堅いとは思えないが・・・)。葉は真上から光が当たる場合にはほぼ水平に開いているが、多くは垂れている。どちらかといえば、側方からの光を期待した葉の展開となっている。雌雄異株で、8月に花を咲かせ、果実は冬を越してから黒く熟す。岡山県には分布しない。
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