エンジュ Styphnolobium japonicum  (マメ科 エンジュ属
 エンジュは中国原産の落葉高木。公園などに植栽されたものでは、樹高15mを超えるのではないかと思われる。葉は6〜7対の奇数羽状複葉で、小葉は楕円形で先端が尖り、時に表に巻く傾向がある。裏面には短毛がある。花は7月に咲き、白色。花序は幅30cmほどで大きな房状。
 北京の市街地では、比較的普通に植栽されている街路樹であった。緑道などの幅広い植栽帯ではもっとも高い部類の植栽樹であるように思われる。樹高を低く抑えたい場所ではシダレエンジュが植栽され、比較的幅が広い場所ではエンジュが植栽されているようであった。地元の人に何色の花が咲くか?と聞いてみると、花は咲かないとのこと。地味な色なので花が咲いたとの印象がないのであろう。北京だけに限らないが、中国ではポプラの仲間、エンジュ、シダレヤナギなどが目立ち、あまり花が咲く植物をみかけない。まずは緑ということなのかもしれない。
エンジュの街路樹(北京)
大きく育ったエンジュ(北京)エンジュの葉
エンジュの花序エンジュの花
エンジュの花エンジュの樹皮
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