クララ Sophora flavewscens (マメ科 クララ属) |
クララは本州、四国、九州に分布する大形の多年生の草本。朝鮮、中国にも分布する。ため池の堤防など、畦道などよりも刈り取り回数が少ない場所にによく生育している。高さは1m前後になり、初夏に他の草から抜きんでて黄緑色の花を咲かせる。長さ7〜8cmの円柱形の豆果ができる。 クララという名は外来の植物であるようなイメージがある。しかしながられっきとした在来種であり、由来は根をかむとクラクラするほどの苦みがあるからであるという。民間薬としても使われており、生薬名を苦参(くじん)という。根に解熱、解毒、抗菌作用があるので、消炎剤として用いる他、乾燥した葉を細かく砕いて便壷に投入してウジ殺しに使用したという。かなり苦いらしい。 |