ムラサキツメクサ(アカツメクサ) Trifolium pratense L.  (マメ科 シャジクソウ属
 ムラサキツメクサはヨーロッパ原産の帰化植物であり、牧草として導入された。種子とともに地下茎でも繁殖する多年生草本。シロツメクサに似ているが、立ち上がって高さ30cmほどになる。小葉はシロツメクサよりも細長く、全体に毛が多い。花の色が赤紫色なので、ムラサキツメクサであるが、別名としてアカツメクサの名もある。葉は3つに分かれた3出複葉であり、葉の中程に明瞭な白斑がある。
 ムラサキツメクサはシロツメクサに比べて草丈が高くなる。このような草丈の違いは生育地の違いともなっており、シロツメクサは荒れ地に多く、これよりも草丈が高くなるような、土壌の良好な場所に生育している。北に行くほどシロツメクサよりもムラサキツメクサの方が目立つ。牧草として品種改良されており、いくつかの品種がある。
ムラサキツメクサ(北海道 洞爺)
ムラサキツメクサの花序ムラサキツメクサの花序
ムラサキツメクサ Trifolium pratenseムラサキツメクサ Trifolium pratense
ムラサキツメクサの葉ムラサキツメクサの葉
葉の裏面拡大葉の托葉
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