トウコマツナギ Indigofera bungeanaマメ科 コマツナギ属
 トウコマツナギは中国原産の落葉低木。在来種のコマツナギが草本に間違えられる低木であるのに比べ大きく、樹高は2〜4m程になる。コマツナギに似ていることから、導入されて緑化に利用された。導入当時は在来種による緑化として使われたはずであるが、その後別種であることがわかって急速に緑化事業に使われることが少なくなった。利用された時期は、2000年頃ではなかったかと思う。緑化に利用されたものが野生化しているとの報告がある。開花は5月から9月で、11月頃まで咲き残る。結実は良好でたくさんの豆果を付ける。
トウコマツナギ Indigofera bungeanaトウコマツナギ Indigofera bungeana
トウコマツナギ Indigofera bungeanaの花トウコマツナギ Indigofera bungeana
葉小葉の拡大(有毛)
裏面の拡大幹
中央の斜面部分がトウコマツナギの純林地トウコマツナギ群落の林内(2013/11)
 産業廃棄物の不法投棄によって一躍有名となった香川県豊島でトウコマツナギによる緑化を見る機会があった。花崗岩の荒地に金網を貼った後に厚層基材を吹き付け、トウコマツナギによって緑化している。一応緑にはなっているものの、施工後10年を経過してもまったく在来種の侵入がない。トウコマツナギのみの異様な純林であった。
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