ホソバイヌビワ Ficus erecta forma sieboldii  (クワ科 イチジク属
 ホソバイヌビワはイヌビワはの品種であり、イヌビワの葉幅が3.5〜8cmであるのに比べ、1.5〜3cmと細い点で区別される。イヌビワの葉の幅も変異が大きく、時としてどちらか判定しにくいものもあり、区別する必要はないとの意見もある。しかし、細いホソバイヌビワと幅広いイヌビワの区別は通常明瞭である。葉の細さのほかに、葉の縁が不明瞭に大きく波打つことも特徴であろうか。分布は、母種であるイヌビワの範囲内であるとされているが、北よりも南の地域に多いように思う。生態的にはイヌビワとの違いを見出せないが、これほど葉の幅が違うと違いがないはずはないと思う。
ホソバイヌビワ(宮崎県、綾)ホソバイヌビワ(岡山県、瀬戸内市、前島)
ホソバイヌビワの果実葉の裏面
ホソバイヌビワの葉
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