ナガミヒナゲシ Papaver dubium L. (ケシ科 ケシ属) |
ナガミヒナゲシのつぼみは頭を深々と下げて開花の時を待っている。毛が密生する萼に包まれているつぼみは、開花するときには萼を脱ぎ捨てる。花は美しいが、おそらく1日花ではないかと思う。夕方には、ふれると花弁がはらりと落ちてしまう。果実には毛がなく、割ってみると中には小さな種子がたくさんはいっている。学生さんに「芥子粒ほど小さい」ことを見せようと果実を割ってみせると「気持ち悪ゥー!」と拒絶されてしまった。じっくりと観察してくれなかったのは残念であったが、印象は深かったはずで効果ありではある。相当な数の種子ではある。種子の散布は重力散布なのか、アリなどによる動物散布なのか? アスファルトの割れ目に定着するには、アリに運んでもらう方が確率が高そうであるが、どうであろうか? |