ヒメハギ Polygala japonica Houtt. ( ヒメハギ科 ヒメハギ属 ) |
ヒメハギは、日当たりの良い場所に生える小型で常緑の多年草。明るい二次林の道端や、草地に生える。小さい植物なので、花が咲いていないと見落としてしまいそうになる。特にガンピやコバノミツバツツジなどと混じって生えていると、紛らわしいのでよく注意したい。 茎は日当たりが良いと地面を這うように広がるが、日陰だと立ち上がる傾向がある。茎の長さはせいぜい20cm程度のものしか見たことがない。春に花序をつけ、ハギの花に似た紫色の花をつける。 生育地は安定して明るい環境が続くことが必要なようである。岡山県では、森林の発達の悪い花崗岩や流紋岩の山塊の尾根筋や、定期的に草刈を行う草地で見かけることが多い。 |
文章・画像:太田 謙 |