ポリガラ・ブルガリス Polygala vulgaris (ヒメハギ科 ヒメハギ属
 スコットランドのヒース、道端や放牧地などに青いヒメハギが生育していた。青くて清楚。ヒツジに食べられるためか、地面にへばりついて生育している。砂地の場所を好んでいるようだが、低い気温と霧雨によって砂地ではあっても湿っている。泥炭地では見かけなかったので、ヒースとはいっても湿性のヒースには生育しないのではないかと思う。茎の下部には披針形の葉がやや密に付き、花を咲かせる茎にはやや細長い葉が疎に付く。
 Polygala vulgaris はイギリス、スカンジナビア半島などに分布し、高さ35cmになるとのこと。英名はCommon Milkwort あるいは Heath Milkwort 普通の乳草あるいはヒース乳草といった意味になる。ところで、なぜMilkなのであろうか? 傷つけると乳液が出てくるのであろうか? そのような記憶が無い。そうであれば、食べると乳が良く出るようになるといった意味に違いないとおもっていたが、確証が無かった。Oさんから、英語の辞書に出ているとの情報を頂いた。しかし、小さな植物であるので、効果があるほどの量を食べるのは大変だと思う。この花が咲く頃には他の植物も芽生え、ヒツジなどの食べる草が豊かになって乳が良く出るようになるのかもしれないなどと思ったりする。
セイヨウノコギリソウなどと生育するポリガラ・ブルガリス
ポリガラ・ブルガリス Polygala vulgarisポリガラ・ブルガリス Polygala vulgaris
茎の下部には蜜に葉が付いてロゼット状顎はあまり花弁状に開かない?
花を下から見たところツボミ
茎の下部の葉茎葉
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