サデクサ(ミゾサデクサ) Persicaria maackiana (タデ科 イヌタデ属) |
水辺の植物にもイシミカワやママコノシリヌグイなど、棘で武装している植物があり、調査の時には難渋する。サデクサもその1つで、最初に出会ったときにつけた名前は「とげみぞそば」であった。葉はミゾソバに比べて細身であり「やせみぞそば」とでも名づけたい。しかしながら、棘は長くて鋭く「寄らば刺すぞ!」のかまえである。鋭い棘が多く、細身の鉾型の葉、花柄に腺毛が多いことなどが特徴であろう。 久々に出会ったサデクサは、西日本豪雨で大きく撹乱された砂礫地に生育していた。生育地の河原は比較的よく歩く場所なのであるが、以前に当地を歩いたときには生育していた記憶がない。撹乱によって久々に目覚めたのであろうか。全国的に少ない植物のようで、絶滅危惧種に指定している県もある。 |