シャクチリソバ Fagopyrum dibotrys (タデ科 ソバ属
 シャクチリソバはヒマラヤ原産の多年草。薬用植物として導入されたが、現在では道端や草原などに野生化している。茎は枝分かれして伸び、つる植物の性格を持っている。葉も柔らかいので、風が強い場所での生育は難しいと思われ、本来は林縁や低木群落などで生育するのではないかと思う。放棄畑や小川の河原などに生育する場合は大きな群落を作るが、路傍などの環境条件が厳しい場所に生育する場合には、それほど大きくはならず、密な群落も作らない。多年草なので、一旦生育すると毎年見ることができる。和名は漢名の「赤地利」に由来するという。
 茎は太く、無毛で高さ1mを超える。花は7月から10月にかけて次々と咲き、上部の葉腋から花穂状の花序をつける。花は直径4〜8mmで、白色であるが中心部は黄色になる。葯は桃色で8本。
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