ウエスタン・パスクフラワー Anemone occidentalis 
 カナディアンロッキーの高原、30〜50cmほどの高さの花茎に白い毛がふさふさと下がっている。これが日本のオキナグサのに近い仲間であることを認識するのにかなりの時間がかかった。イチリンソウ属としているが、オキナグサ属とする見解もあるそうだ。3回羽状の根生葉を持ち、背丈の高い植物が生育するところには生育できないであろう。雪解けに伴って随時花を咲かせるが、種子を稔らせる時期はそろうので、花時よりも種子を稔らせた状態の時のほうがたくさんあるように見えるそうだ。
 Western pasqueflower  西のセイヨウオキナグサの訳になる。北米大陸の中西部のカナディアンロッキーを中心とする地域に分布する。セイヨウオキナグサは紫色の花を咲かせるが、本種の花は白色から薄紫。画像によれば、花を咲かせた後に花茎が伸びて種子を散布させるようで、タンポポの戦略に通じるものがある。種子は先端部分のものから散布され、残った部分はツクシのようなイメージのものになる。
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