| クマイチゴ Rubus crataegifolius （バラ科 キイチゴ属） |
| クマイチゴは北海道から九州、朝鮮・中国に分布する落葉低木。広葉樹林などの伐採跡や林縁などに生育する。キイチゴ属の中では比較的大型であり、高さ2m前後にまで生長する。適潤地では密な群落を形成することもあり、出会うとやっかいな植物の１つである。勢いの良いシュートでは茎の太さは1cmほどになり、立ち上がって直立性が高いが、上部はやがて斜めになる。茎には棘が多く、黒紫色を帯びていることが多い。葉は3〜5に浅〜中裂する。勢いの良い茎の葉は５裂する事が多いが、花を付ける上部では次第に葉は小さくなり、３裂のものが多くなる。表面はわずかに毛があり、裏面脈上には毛がある。葉柄にも棘がある。花は白色で４月から５月に咲き、直径１〜1.5cmで小さい。果実は６月に熟し、食べられる。 |
