オオモミジ Acer amoenum (ムクロジ科 カエデ属) |
オオモミジはイロハモミジとよく似ており、両種ともに庭園木として植栽される。両種を比較すると、オオモミジの葉がやや大きく、葉はやや厚い。イロハモミジの方が成長速度が速く、発芽率も高いようで庭の片隅などでよく自然生えがみられる。木質としてはオオモミジの方が堅くて丈夫である。ブナ帯などで自然林の構成種として生育するので、丈夫で長持ちタイプなのであろうと思う。大きく育ち、神木となっている例もある。
秋の紅葉は赤くはなるが深紅というよりは、全体としては橙色から黄色に見える。イロハモミジは深紅に紅葉するすることが多いので、この点は違いの1つである。混植するとコントラストが美しい。
イロハモミジとの区別点は、果実がなっている場合には、果実が水平ではなく、鈍角に開いていることで区別できるとされるが、水平に近いものもあり、これだけでは難しい。 |