ウリカエデ Acer crataegifolium (ムクロジ科 カエデ属
ウリカエデ Acer crataegifolium
 ウリカエデは宮城県以南の本州、四国、九州に分布する落葉小高木。丘陵地帯の明るい二次林に生育する。樹皮は緑色であり、和名は樹皮をウリに例えたものという。葉は小さく、長さ4〜8cm。成木では卵形であるが、若木や伐採から再生した萌芽などでは3裂する。春、新葉の展開と同時に穂状の花序を付ける。果実には翼があり、赤く熟す。紅葉は黄色から赤色になる。

ウリカエデ不分裂の葉
3つに浅裂した葉3つに深裂した葉葉の裏面;脈腋にダニ室が見える紅葉は明るい黄色に朱がまざる
ウリカエデの花序ウリカエデの雄花ウリカエデの果実ウリカエデの樹皮
 ウリカエデとウリハダカエデは葉の大きさや形が大きく異なっており、間違うことはないが、植物名がよく似ていて困ってしまう。どちらも樹皮が緑色であり、ウリに似ているか、マクワウリに似ているか、の違いであるので混乱するわけである。小さい葉のものが「ウリ」、大きいのが「ウリハダ」である。
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