ケヤキ Zelkova serrata (ニレ科 ケヤキ属) |
ケヤキの葉には、袋状の虫えいが良くできる。ケヤキハフクロフシというものだそうである。ケヤキヒトスジワタムシ Paracolopha morrisoni という虫によって形成され、高さ10mm、幅5〜6mm。 虫えいの中で増えた虫には全て翅があり、脱出してタケやササに移動するという。10月ごろに再びケヤキに帰ってきて、有性世代を産み、卵で越冬するらしい。春に孵化し、葉の裏側から吸汁してこのような虫えいを作るわけである。虫が脱出した後の虫えいは茶色になって枯れてしまう。たくさん寄生されてもケヤキが枯れることはないが、せっかくの美しいケヤキの葉が台無しである。 |