カウ・パースニップ Heracleum maximum (セリ科 ハナウド属) |
カナディアンロッキーの高山帯と亜高山帯の境界域、シシウドか?オオハナウドか?といった印象の背の高い植物が生育していた。湖に至る谷地形であり、斜面下部といいた地形。結構分布は限られており、たくさんの個体数は見ることができなかった。 この仲間の分類は難しい。秋山(2008)ではH. lanatum 日本のオオハナウドと同一種としている。その後H. maximum などに細分されたようだが、表記は未だ統一されていないように思える。属名はヘラクレスに因み、種小名は最大級ということで、草丈2mにもなる大型の草本である。 英語名はCow Parsnip 辞書を引けばParsnip はアメリカボウフウとの訳が出てくる。訳せば(乳)牛ウドという感じ。大きいという意味もあるかもしれないが、乳牛がよく食べて乳をたくさん出すという意味もあるのかもしれない。シカやクマが花、茎、葉をよく食べるそうで、結果的には熊スプレーを持った観光客がカウパースニップを守っているのかもしれない。別名でIndian Celery があり、やはり食用になるというイメージであろう。 |