ミヤマウイキョウ イワウイキョウ Tilingia tachiroei (Franch. et Savat.)Kitag.
 ミヤマウイキョウは高山帯の岩がごろごろした場所に生える多年草。本州中部の山岳地帯に分布する。
 根生葉は有柄で、1-4回の2-3出に分かれ、裂片は細長い。茎には膜質の葉鞘がある。葉は結果的にこんもりと茂り、コマクサを思わせるよな姿になり、印象的である。夏に茎の先端に総状の花序をつけ、白い花を咲かせる。花柱が長く、この点でシラネニンジンとの区別できる。
 名前は深山茴香であり、香辛料などに使われるウイキョウ(フェンネル)に葉の様子が似ているためである。
文章・画像:太田 謙
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