オオハナウド Heracleum dulce  (セリ科 ハナウド属
 オオハナウドは北海道と本州の近畿地方以北、ウスリー、オホーツク、千島、カムチャッカに分布する、大型の多年生草本。本州では高海抜地を中心に生育するが、北海道では低地から山地まで広く見られる。日当たりの良いやや湿った林内に生育して、しばしば群生する。全草大型で草丈は2メートル程にもなり、葉も大きくて3小葉からなり、頂小葉は大人の顔が隠れるほどである。花序も大きく、白い花が無数に集まり半球形となり、遠くからでもよく目立つ。周辺花の花弁は大きくて先が2裂し、近くで眺めると、「着物を着た小人」をイメージさせる不思議な形をしている。なんだかメルヘンチックである。名前の由来は大型でウドに似ていて、美しい花を咲かせることから。
オオハナウドオオハナウドの花序
周辺花は花弁が大きい(小人に見えませんか?)オオハナウドの葉
(画像・文章:森定 伸)
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