オヤブジラミ
Torilis scabra
(
セリ科
ヤブジラミ属)
オヤブジラミは本州から南西諸島、朝鮮、中国に分布する一年生の草本。林縁や道端、草原などに生育する。秋に芽生え、地表を覆って越冬し、春には茎を発達させて高さ70cmほどになる。春に花を咲かせ、果実を稔らせる。果実には柔らかい棘が密生しており、これで靴下などにくっついて散布される。
ヤブジラミ
とよく似ているが、春にだけ花を咲かせることや、果実が赤味を帯びることなどの違いがある。実は観察していた生育地に生育していたものはヤブジラミであると思っていたが、果実が稔ってみるとオヤブジラミであった。名前の由来は、この果実がシラミのように衣服にくっつくことからであろう。
ひっつき虫
の1つである。
オヤブジラミに付いたアブラムシをナナホシテントウが食べに来ている。
※201/05/25に画像の一部を改定し、ヤブジラミからオヤブジラミに訂正
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