ニンニクカズラ Mansoa alliacea (ノウゼンカズラ科 マンソア属) |
那覇の住宅地を歩いていると紅紫から淡い紫色の花を咲かせているツル植物が垣根を彩っていた。花はトランペット型で、ツボミの色が最も濃いので、開くにつれて色が薄くなるのであろう。名前は花の姿からは連想しにくいニンニクカズラ。植物体を揉むとニンニクの臭いがすることによる名前である。
最初にニンニクカズラを教えてもらったときには花が咲いていなかったので、貧弱な植物体の特徴に比べニンニクの臭いのみが記憶に残った。11月の来訪では満開の状況であり、とても美しい景色を見ることができた。葉は2枚の小葉からなっているので、1ヶ所から2枚づつ葉が出ているように見える。常緑のツル植物なので、葉は丈夫でしっかりしている。花の色の移ろいは、同じ南米原産のニオイバンマツリと良く似ている。紫から白色への花色の変化に対応する昆虫などが居るのであろうか。どのような意味があるのか興味深い。
ブラジル、ペルー、コスタリカなどの南アメリカが原産で、熱帯から亜熱帯の温暖な地域で広く栽培されている。英語名は garlic vine であり、和名のニンニクカズラはこの英語名の訳。 |