シベナガムラサキ Echium vulgare (ムラサキ科 シャゼンムラサキ属) |
シベナガムラサキはヨーロッパ原産の帰化植物で、日本でも北海道から香川県などで点々と生育の報告がある。「シベ」は雄しべや雌しべを意味し、5本の雄しべと雌しべが花から長く突き出ており、ムラサキ科なのでこの和名がついている。英語名はViper's bugloss であり、毒蛇紫といった訳になる。果実の形が、ヘビの頭を連想させることかららしい。 画像の撮影場所はニュージーランドの南島。道路の周辺が青い。このシベナガムラサキが群生しているからであり、見事に道路の周辺だけ、といってよい。乾燥した荒廃地がこの植物の生育地であり、何年か前に土を動かしたような場所に生育していた。一年生あるいは二年生の草本で、草丈は60〜90cmになる。花は青紫から赤紫であり、美しい。日本での花期は5月から6月とのことであるが、この画像は12月31日、南半球であるので、北半球で言えば6月の末ということになろう。 |