キキョウ Platycodon grandiflorum (Jacp.) A.DC. (キキョウ科 キキョウ属
 キキョウは北海道から九州、奄美大島に分布し、朝鮮・中国・ウスリーにも広く分布する多年草。自然性の高い草原に生育するので、近年の草地の管理放棄によって減少が著しい植物として取り上げられることも多い。地下に根茎があり、これから茎を出して葉・花を付ける。高さは1m近くにもなり、あるていど他の植物との競争力があるが、ススキに対抗できるほどでは当然ない。採草地は生育地の1つである。山地の風衝草原は故郷の1つであろう。
 秋の七草の1つであり、高原の秋をイメージさせる。栽培されることも多く、園芸種として改良もされているようである。根茎は漢方薬として使われる。
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