アキノノゲシ Lactuca indica (キク科 アキノノゲシ属) |
10月になると名前の通り、アキノノゲシの花が目立ち始める。花は9時を過ぎると咲き始め昼過ぎにはしぼみ始めるので、満開の様子を見るのは結構難しい。花の色は薄い黄色というかクリーム色で落ち着いた美しい花である。花が咲いてみると、結構、あちらこちらに生育しており、基本的に刈り取り草地の植物であって、ある程度の栄養分がある立地が生育地である。 一年生草本または二年草と記しているサイトや触れていないサイトがあって、混乱が見られる。その原因の1つは、図鑑類なのであるが、継続的な観察が必要と思う。秋に刈り取られると迅速に回復してきて茎を伸ばし、花を咲かせたりする。そんな性質を見ると、地下にかなりの蓄積があるはずと思い、掘ってみるとニンジンを思わせる根があって、一年生草本ではなく、少なくとも越年生の二年生草本か、多年草の戦略であろう。ちなみに英文のサイトでは、多年草としているものもある。気候によって異なるのかもしれない。 東南アジア原産との事で、日本・朝鮮・中国などの稲作地域に広く分布しており、稲作の伝来とともに渡来した史前帰化植物とされている。学名の種小名もインドとなっている。英語名もIndhian Lettuce インドのレタスである。同じ属には食用に改良されたレタスやチシャがある。傷つけると乳液がでるのは同じであり、属名は乳の意味。 葉の形には変異があり、典型的なものは逆さに羽状に切れ込んでいるが、茎の上部になると次第に広線形の葉となる。全ての葉が広線形であるものをホソバアキノノゲシとするが、中間的なものもある。 |
|