皇帝ダリア Dahlia imperiaris (キク科 ダリア属) |
岡山市の半田山植物園を歩いていると、数mの高さにキクの花が咲いているのが見えた。薄紫の花の色からコスモスを連想したのだが、近寄ってみるとすぐに違うことはわかった。説明版を見ると、皇帝ダリアとのこと。つぼみを見ると確かにダリアである。茎は草丈の割りには細く、竹のようにパイプになっているとの事。花の直径は10cm前後。11月中ごろから12月中ごろに花を50から100個の花を咲かせるとの事。秋遅くなって花を咲かせるので寒さで花を咲かせないことも多かったそうであるが、地球温暖化のためか、近年は花を咲かせることが多くなったそうである。この時期まで花を咲かせないのは多くのキク科植物がそうであるように、日照時間が短くならないと花芽を形成しない短日植物であるから。皇帝ダリアの生育地は、日照条件が季節によって大きく変化するとともに、12月になっても霜がおりない温暖な場所であることになる。 皇帝ダリアはメキシコ原産の多年草で、コダチダリア(木立ダリア)、タラノハダリアの別名がある。葉をみると確かにタラノキの葉にも似ている。 |