ガンクビソウ Carpesium divaricatum Sieb. et Zucc. (キク科 ガンクビソウ属)
ガンクビソウは本州から琉球の暖温帯域の森林に生育する多年草で、中国にも分布する。林内といっても小道沿いや倒木の跡地など、明るい場所に生育し、よく発達した森林には生育できない。茎は直立するが、花は8月から10月にかけ、横向きから斜め下向きに咲く。舌状花がないので目立たない。花が横向きにつく様が煙管(キセル)の雁首(ガンクビ)に似ていることからガンクビソウと和名がついた。
同属の植物にサジガンクビソウがある。サジガンクビソウに比べるとガンクビソウはやや立地環境の良好な(たとえば土壌の豊かな)環境に生育する。