ヒャクニチソウ Zinnia elegans (キク科 ジニア属
 ヒャクニチソウ(百日草)はメキシコ原産の園芸植物。8月から10月にかけての暑い盛りに百日は持ちそうな、丈夫な花を咲かせる。花の色には赤・紅・桃・黄・白など、多様な品種があり、花の形もダリアによく似た品種もある。花弁の裏側は色が薄い。花の形は確かにキク科なのだが、花弁の質感が丈夫そうなためか、なんだか違和感がある。こんな違和感は日本のキクには黄色の花がほとんどで、赤い花にキクのイメージが重なりにくいからかもしれない。近寄ってみると、中心部の筒状花がきれいに5弁になっているところも、おやおや と思わせる。キク科の頭状花の多くはこのような構造になってはいるのだが、一目でこのような構造がわかるものは少ない。葉はリンドウに似ており、 これもキクらしくない。
種名一覧科名一覧雑学事典目次Top生物地球システム学科