オオユウガキク Aster yomena var. angustifolius (キク科 シオン属
 オオユウガキクの花はヨメナと同じく夏の盛りを過ぎた頃から秋(7〜11月頃)に咲く。茎の上部が数多く枝分かれして、先端に頭花をつける。頭花には筒状花と舌状花があり、内側の筒状花は黄色、外側の舌状花は淡青紫色。そう果の冠毛はヨメナに比べてやや長く(1.0o前後)、不等長。冠毛は開ききった花を分解しないと見ることは出来ない。
 オオユウガギクの葉は互生して柄はなく、縁に粗い鋸歯がある。葉の表面は微短毛があるほか、光沢もある。
 中国地方では、秋に淡青紫色の花を咲かせる代表的な野菊として、ノコンギク、ヨメナ、オオユウガギクがある。これらは大変よく似るものであるが、花が咲いていれば比較的容易に見分けることが出来る。
オオユウガキクの花オオユウガキクの冠毛は短い
オオユウガキクの葉葉の表面と鋸歯

(文章・画像:森定 伸)
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