セイヨウノコギリソウ Achillea millefolium (キク科 ノコギリソウ属) |
セイヨウノコギリソウはヨーロッパからイラン、シベリア、ヒマラヤに原産する多年草の帰化植物。近年、ワイルドフラワーによる緑化に使用された結果、路傍などによく見られるようになってきた。全国の路傍や法面、草地などに生育している。 地下茎によって個体を増やすので、群生する傾向がある。葉は2回〜3回、深く羽状に分裂するので、ノコギリのイメージはない。根生葉は3回羽状となり、茎葉は2回羽状に分裂する。6月から9月にかけ、高さ50〜100cmの茎の先端に多数の花を付ける。頭花の直径は3〜5mm。舌状花は5枚であることが多く、白色のものが多いが、時として赤味を帯びるものもある。 |