シュウブンソウ Rhynchospermum verticillatum (キク科 シュウブンソウ属
 シュウブンソウは関東以西の本州・四国・九州・琉球、朝鮮南部・中国・東南アジアなどの暖温帯から熱帯に分布する多年草。温暖な地域の山道沿いなどに生育する。茎は直立し、高さ50cm前後のところから数本の枝に分枝して広がる特異な姿である。枝は長さ80cm近くになることもあり、斜上あるいはほぼ水平に広がる。葉は長さ7〜15cmで、葉の先端は枝の下側に向かって下がる。両面に剛毛があり、ざらつく。8月から10月にかけ、葉腋に目立たない花を咲かせる。和名は秋分草であろうとのこと。秋分(秋のお彼岸)の花としては、ヒガンバナを思い浮かべてしまう。季節の変わり目を感じる草としてはあまりにも地味である。
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