アカモノ Gaultheria adenothrix (ツツジ科 シラタマノキ属) |
アカモノは北海道から本州、四国の山地に生育する常緑の小低木。高山などの岩場や道沿いの斜面など、日当たりの良い場所に群落を形成して生育する。岡山県では県北の脊梁地帯、山頂や尾根筋、湿原の周辺などに散見される。本来ならばブナ帯であり、夏緑広葉樹林が発達しているべきであるが、山頂などの急峻な地形の場所では、このような小型であり、陽生の矮性低木が生存可能なのである。葉の長さは1.5〜3cm、茎の下部は地面を這い、5月から7月にかけ、白い小さな花を咲かせる。若枝には赤褐色の毛が多い。和名は赤桃がなまったものという。秋に食べられる赤い果実ができる。 |