ミヤマリンドウは本州中部以北に分布する小さな多年草。高山帯としては白山が最も西に位置するので、おそらく白山が西限。湿原の周辺や雪田など、湿った草原に生育する。茎は細くて匍匐し、他に植物が生育していない場合には群落を形成して、高さ数cm。多くは他の植物と競合して高さ10cm弱。これ以上草丈が高くなると生育できないようである。白山では弥陀ヶ原にたくさん生育していた。花筒は長さ20mmほどで、淡青紫色から青紫色。この仲間は花冠が5つに深裂するが、その間に副花冠片があり、10の花冠片があるように見えて面白い。 |