アキノタムラソウ Salvia japonica (シソ科 アキギリ属)
アキノタムラソウは秋に咲くイメージの名前が付けられているが、6月の梅雨のさなかから開花しはじめ、初秋まで花が続く。ナツノタムラソウと改名したいところであるが、すでにナツノタムラソウは存在している(岡山県には自然分布は報告されていない)。
アキノタムラソウは山形県以西の本州、四国、九州、朝鮮・中国に分布する多年生の草本。山際の道端、畦道、刈り取り草原などに極普通に生育している。やや日照が制限された場所に多く、刈り取りにも耐える。葉は3枚の小葉からなることが多いが、変異は大きい。
花は6個前後が1つの節に付き、日光の来る方向に偏る。萼から筒状の花弁が伸び、上側の先端から出ているものは雌しべであり、垂れ下がっている先端が黒いものは雄しべ(2本)である。