クサレダマ Lysimachia vulgaris var. davurica
 クサレダマは北海道・本州・九州に分布し、朝鮮・中国・シベリアに分布する多年生の草本。湿原の周辺や沼沢地に生育する。名前を教えると、「まあ、かわいそう」との声があがる。和名は「腐れ玉」ではなく、「草連球」であり、熱帯に広く栽培されているレダマに似ており、草であることを意味している。地下茎で繁茂し、群落を形成する。葉は2〜4枚が輪生するが、3枚であることが多い。葉肉内に黒色の腺点があり、葉は点々と黒色を帯びる。草丈は1m近くになり、6月の終わり頃から8月にかけ、美しい黄色の花を次々と咲かせて湿原の周辺を彩っている。顎の縁は赤褐色であり、花冠の先端は5つに分かれ、花の直径は12〜15mm。
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