ユキワリソウ Primula modesta Bisset et Moore |
ユキワリソウは高山の草地に生える小型の草本植物。本州と四国、九州の高い山に分布し、通常は亜高山に生える。雪解け間もない時期にいち早く生長し花を咲かせる。高さは10cmくらいであり、かなり小型である。夏になり他の草本植物が生い茂る前に開花・結実する早春植物の一つである。 葉は長さ5cm足らずのしゃもじ型で密生する。花茎は高さ10cmくらいで、先端に3から7つくらいの花を付ける。茎や葉には金色の粉をまぶした様に見えて、黄色っぽく見える。名前は雪割草であり、雪解けの時期にいち早く咲き出す花であるため。同じく、春に花を咲かせるキンポウゲ科のミスミソウなども雪割草と呼ばれることがあり、ややこしい。 |
文章・画像:太田 謙 |