クコ Lycium chinense (ナス科 クコ属)
クコは日本全国、朝鮮・中国・台湾に分布する落葉低木。落葉樹ではあるが、秋に刈り取られたりしたものは葉を維持したまま越冬する。林縁や河原、堤防法面などに生育するが、人家の周辺などに植栽されていることも多い。茎は柔らかく、垂れ下がってツル状になることも多い。夏に紫紅色の花を咲かせ、秋に美しい果実を付ける。果実は甘くておいしい。昔から民間薬・漢方薬として使われており、果実は乾燥して利用したり、クコ酒を作ったりする。疲労回復などに良いという。若葉も食べられる。