ランタナ Lantana camara (クマツヅラ科 ランタナ属)



 ランタナは最近よく見るようになった花の1つである。遠目にきれいな花だと思っていたが、近寄って眺めてみるとつぼみの形に興味を持った。何の仲間であろうか・・・と思いつつ、シャッターを切ったのだが、調べてみるとクマツヅラ科であった。熱帯アメリカの原産で、江戸時代の末期にはすでに渡来していたという。実は歴史のある花木であった。
 花は次々と咲いて、次第に色濃くなっていくので1つの株で様々な色の花が咲いていることになる。多くの花は開くと次第に赤紫色を帯びるように変化する。これをブルーイングといい、色あせた感じになってしまうので嫌われる現象なのだが、ランタナの場合はこのような現象がかえって花の美しさと変化になっている。1つの花が開くと薄い燈黄色。から燈色、朱色、赤紫へと変化して美しい。
 1つの花を見ると、花弁は4つに分かれている。つぼみを見ると、角が張り出した四角形でおもしろい。このような角の張り出した四角形のつぼみは他に見た記憶がない。小さなリボンが密集しているように見える。中央部の縦筋が分かれて広がり、たたみ込まれた花弁が広がるわけであるが、おもしろい花弁のたたみ方である。
ランタナランタナ
 ランタナにはいくつかの品種があるようで、燈黄色から紅紫色に変化するものの他、黄色や白色、白色で中心部のみがクリーム色のものなどがある。地植えでも良いが、熱帯アメリカ原産なので、屋外での越冬は困難である。挿し木で簡単に殖やすことができるので、秋に挿し木して小苗を作り、室内で越冬させるのが得策と思う。
ランタナランタナ
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