ザゼンソウ Symplocarpus foetidus var. latissimus (サトイモ科 ザゼンソウ属) |
ザゼンソウは本州・北海道、朝鮮・アムール・ウスリー・樺太に分布する多年草。暖温帯上部から冷温帯の水湿地に生育する。湿原の周辺などにも生育するが、湿った草地、小川の周辺、水田の畦道などにも生育する。やや栄養分が多く、湿った半日陰の場所が生育適地であろう。早春、雪解けと共に特異な花を咲かせる。花が展開するよりも先に出る花序が、お坊さんが法衣をかぶって座禅を組んでいる姿に例えられ、座禅草の名前が付いた。外側の黒紫色のものを仏炎苞といい、その中心部に位置する棍棒状のものが花序である。棍棒状の花序に並んでいる六角状のものが1つの花で、4枚の花被片があり、その中心部から4本の雄しべと1本の雌しべがでる。画像では既に雄しべの葯は落ちており、4本の花糸だけになっている。葉は花後に伸びて長さ40cmほどになる。全体に悪臭がある。 |