アンペライ Machaerina rubiginosa (カヤツリグサ科 アンペライ属) |
アンペライは、本州の東海地方以西、琉球、インド、インドネシア、オーストラリアに分布する、高さ1メートルになる多年草。低地の湿地に生え、瀬戸内海沿岸では海岸付近の湿地に稀に見られる。茎は円くて平滑、葉は根出して平滑で、その断面は飛行機の主翼の断面の様であり、粉白色で光沢がない。葉の先端はよく尖っており、質は硬い。地下には鱗片に被われた長い匐枝をもつ。果実は8月から10月に実る。「アンペラ」とはポルトガル語を語源とするようで、むしろとか敷物の意味らしい。しかし、アンペライは実際には敷物の原料にはされていなかった様である。アンペライはこのインパクトのある名前を初めて図鑑で知ったときから、一度見てみたい植物であった。香川県の豊島で出会えた。 |
文章・画像:森定 伸
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