アンペライ Machaerina rubiginosa (カヤツリグサ科 アンペライ属) |
アンペライは、沿岸部の湿地に生育する。潮風の影響のある海に面した地域の湿地に見られるが、塩性植物ではない。ヒトモトススキと混生することもあるが、モウセンゴケやコモウセンゴケ・ミミカキグサなどの湿原生植物が混生する場合も多く、中栄養から貧栄養性の湿地に生育するものと思われる。岡山県では本土の海岸地域や島嶼の湿地に生育している。 地下茎があり、所々から数本の茎を株立ちさせる。群落は太いイグサの群落のようであり、比較的密な植被を形成する。茎の高さは50cm〜1m程になる。茎の断面は円形から楕円形で、質はやや堅く折れやすい。先端は尖って痛く、調査の際には覚悟が必要な植物である。7月頃から先端に花序を形成する。小穂は長さ5〜6mmで赤褐色。 |