ヒメモエギスゲ Carex pocilliformis (カヤツリグサ科 スゲ属
 ヒメモエギスゲは本州・四国・九州に分布する多年草。明るいコナラ林などの落葉広葉樹林の林床に多い。里山の雑木林に生育するスゲとしては、アカマツ林などのやや乾燥した立地に生育するヒメカンスゲとともに、多いスゲである。ヒメカンスゲに比べると、適潤地に生育する傾向がある。花が咲いている時期には同定は比較的容易。花茎の先端に付く雄小穂が、紙コップを重ねた形に似ており、コップモエギスゲとも呼ばれた。根元は、ヒメカンスゲが暗紫色の筋が目立つのに比べ、あまり筋が明瞭でない点で区別できるが、他の類似したスゲもあり、花や果実の付いていない時期には同定が難しい。
明るい落葉広葉樹林に生育するヒメモエギスゲヒメモエギスゲの小穂
雄小穂の拡大雌小穂の拡大株元の拡大

カヤツリグサ科植物図鑑 ヒメモエギスゲ

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