イヌクグ(クグ) Cyperus cyperoides (カヤツリグサ科 カヤツリグサ属
 イヌクグは本州・四国・九州に分布する多年草。海岸近くの草原に生育するが、今回の画像を撮影した場所は、やや内陸の芝生中であった。緑化材料の移動などで種子がもたらされたものであろう。芝生の中では、やや水分条件の良好な場所に生育していたが、乾燥する立地であることには違いない。
 細い地下茎があり、やや群生する。地下部は球根状に肥厚している点は、やはり海岸に多いハマスゲと共通する形質である。葉は根生し、幅3〜6mmで、あまり高くならない。8月から10月にかけ、花茎を1本出して花穂を出す。花柄はやや長いものと短いものが混ざる。花穂は円柱状で長さ2〜3cm。この画像のものは、土壌条件が悪いためか、やや短い。

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