カエデドコロ Dioscorea quinqueloba Thunb. (ヤマノイモ科 ヤマノイモ属) |
カエデドコロは関東地方以西の温暖な地方に生育する多年生のツル植物。葉の形がカエデに似ていることから、カエデドコロの名前が付いた。憶えやすいツル植物の1つである。雌雄異株であり、花はだいだい色。果実はヤマノイモによく似ており、風で散布される。葉は3〜9裂し、変異が大きい。長さは6〜12cmでヤマノイモに比べて大型。中央裂片の先端は尖るが、それ以外の裂片の先端は円頭。両面に短毛があるが、裏面の脈上の毛はわかりやすい。 地下茎は地中を浅く横に這う。林縁に生育することが多いが、どちらかというとカエデドコロの方が生育範囲は狭く、より水分条件の好適な場所に生育するように思われる。 |