ハルガヤ Anthoxanthum odorathum (イネ科 ハルガヤ属
 ハルガヤはヨーロッパ原産の多年生草本であり、ヨーロッパ・シベリアの原産。明治時代に牧草として導入された。路傍や草地に生育している。株になって生育し、春になると特徴ある花穂を形成するのでその存在がわかるが、春以外では確認は難しい。堤防法面などで群生するが、猛威をふるうほどの帰化植物ではない。
 5月から7月にかけ、直立する花序を出す。花茎の高さは20〜50cmで、長端に穂状の花序ができる。1つ1つの小穂は長さ10mm程度で、まず雄しべがのび、落下した後に雌しべが伸びてくる。雌しべの先は2つにわかれている。 標本にすると甘い、よい香りがする。花の咲いていない時期では、この香りが唯一の同定ポイントといっても良い。
ハルガヤの花穂ハルガヤの花穂
伸びた雄しべ雄しべの後に雌しべが伸びてくる
1.ハルガヤ 2.ハルガヤの群落 3.
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