コツブキンエノコロ Setaria pallide-fusca イネ科 エノコログサ属)
 コツブキンエノコロは日本全国、アフリカ、アジア、アメリカの熱帯などに分布する一年生草本。路傍や荒れ地、農耕地の周辺などに生育する。コツブキンエノコロは植物体がこの仲間ではもっともしっかりしており、丈夫で直立する傾向が高く、茎の根本は這うことは少なく株立ちになる。エノコログサに比べて造成地など、新しい荒れ地に生育する傾向が高い。花は8月から10月にかけて咲き、キンエノコロに比べて花穂が細いので、先が垂れる傾向がある。
 キンエノコロとよく似ており区別しにくく、同一種とする意見もある。最近は少し汚れた感じがし、花序が細長くて頭を垂れる傾向があるコツブキンエノコロばかりが目立つように思う。こちらが増えてきたのかもしれない。


小穂刺毛刺毛を除く花序の幅
コツブキンエノコロ長さ2-2.8mmで長楕円形紫色を帯びた汚褐色5-6mm
キンエノコロ長さ2.8-3mmで広卵形黄金色7-9mm
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