メリケンカルカヤ Andropogon virginicus L. (イネ科 メリケンカルカヤ属
 メリケンカルカヤは北アメリカ理原産の帰化植物である。和名はアメリカ(アメリケン)から来たカルカヤの意味。
 乾燥した荒れ地から放棄水田、湿地まで広く生育するが、やや乾燥した荒れ地で目立つ。株立ちとなって次第に繁茂する。荒れ地にしっかりと根を張っており、簡単には抜き取ることはできない。造成法面などにもよく生育する。乾燥した日当たりのよい林道などにも侵入しており、森林域でも比較的よく出会う帰化植物である。秋には朱色を帯び、冬には枯れるが春まで枯れ草が立ち上がったままで目立つ。
 全体的に毛が多い植物で、花は9月頃に咲き、これまた長い毛が目立つ。この毛はやがて種子の散布に貢献することになる。葉はやや細く、V字型となって縁には長い毛がある。葉鞘は左右に圧着し、毛が多い。植物体の基部には毛が少なく、全体として扁平になる。この扁平さはメリケンカルカヤの特徴の1つである。
メリケンカルカヤ Andropogon virginicus
冬のメリケンカルカヤ
メリケンカルカヤ Andropogon virginicus L.冬のメリケンカルカヤ
メリケンカルカヤの花部葉
葉鞘株の基部
種名一覧科名一覧雑学事典目次Top生物地球システム学科