メガルカヤ Themeda triandra var. japonica (イネ科 メガルカヤ属) |
メガルカヤは北海道から南西諸島にまで分布する多年草。高さ1m程になり、草原や法面、路傍、畦道の周辺などに生育する。ススキやチガヤなどとともに、刈り取り草原の重要な構成種とされるが、岡山県ではさほど多くはない。カルカヤは「刈る茅」であり、屋根葺きなどに利用され、刈り取る対象と認識されていたことがわかる。メカルカヤ、あるいは単にカルカヤとも呼ばれる。ススキよりもやや草丈が低く、平坦地では競争に弱いように思われる。ため池などの堤防法面では時折群落を形成して繁茂しており、花時には頭を垂れて、周辺のススキを押し広げているような印象がある。頻繁な刈り取りには抵抗性は低いのではないかと思う。 花序の苞葉には長い毛が顕著である。このような毛はメリケンカルカヤの命名のもととなっている。 |
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