スズメノヤリ Luzula capitata (イグサ科 スズメノヤリ属) |
スズメノヤリは日本全国から東南アジアにかけて分布する多年生草本。葉は全て根生であるので、草丈の低い草地でしか生育できない。定期的に刈り取られるような畑の畦や路傍などに生育している。葉の縁には長いクモ毛がある。スズメノヤリ属の仲間にはこの葉縁の毛がある種が多い。
春に10〜30cmの花茎を出し、茎頂に1つの集まった花序を付ける。葉の縁に長い毛があり、花序が1つの頭花をけいせいしていれば、スズメノヤリの可能性が高い。この頭花が大名行列の毛槍をイメージさせるのであろう。頭花は、最初に雌しべが成熟し、その後に雄しべの葯が伸びて目立つようになる。雌性先熟である。 |