ジャノヒゲ Ophiopogon japonicus (ユリ科 ジャノヒゲ属
 ジャノヒゲの葉は細長く、長さ10〜20(30)cm。縁に微細な鋸歯がある。根の一部は紡錘形に膨れ、養分や水分の貯蔵庫と思われる。
 実は10月頃までは美しい緑色であり、12月にはいると深い紺色に色づく。果実に見えるものは種子であるという(子房が発達した果肉を持っていない)。皮を取り除くと、半透明の種子が出てくる。半透明の種子の部分は、ヘミセルロースからできているとのこと、でんぷんなどと違って簡単には分解できないし、果肉らしいものをほとんど持っていないので、あまり小鳥やネズミなどの餌としてはあまり貢献しないのかもしれない。
 葉の長さが30〜40cmであり、匍匐枝が出ないものをナガバジャノヒゲ(var. umbrosus)といい、関東以西の本州・四国・九州、朝鮮南部・中国に分布する。


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