ネバリノギラン
Aletris foliata
(
キンコウカ科
ソクシンラン属
)
ネバリノギランは九州・四国・本州中部以北に分布する多年草。日本の特産種であり、中国地方など本州西部に分布しないことは面白い。ブナ帯から亜高山帯に生育する。長さ10〜20cm程度の根生葉をつけることでわかるように、尾根筋や急傾斜地などの草丈の低い草地に生育する。花序の軸に腺毛があり、ネバリノギランの名が付いた。
ノギラン
によく似ており、標高は違うものの生育環境もよく似ている。両種の生育範囲が重なっている場合には、花がないと区別が難しいであろう。